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Awakening to darkness -帰還-



「泉水、元気ないね。どうかしたの?」
校舎の屋上で座っていた泉水に級友の友里と弥生が声をかける。
「そんなことないよ…元気だよ…」
「暗~い、やっぱり元気ないじゃん」
「悩み事なら相談に乗りますぜ。あっし達に話してみな」
「だから、元気だって」
「じゃあ、元気な顔してよ。おぬしの顔見るの久しぶりなんだからさぁ。って
 チャイムが鳴りやがったか。ほんじゃ体育館に行こっか」
「体育館?」
「そう。今日から新任の先生が来るとかで、朝から体育館に集合なんだって。こんなの初めてだよ」
「さぁ、立って立って。行くよ、泉水」2人が泉水の手を取り駆け出した。

「あぁ~あ、もう始まっちゃってるよ。こっそり入るしかないか」
そう言いながら扉を開けて足を踏み入れた友里が声をあげた。
「おやぁ?」
「友里、どうしたの、早く行ってよ」
入り口で立ち止まっている友里の背中を押して、弥生も中に入っていた。
「あれれ? 誰も居ないじゃん」
「いやぁ、居るには居るんだよ。ほれ、あれ」
友里が壇上の人影を指差しながら弥生を見やった。
「何かのコスプレかな……女王様?…って言うかなんで?」
「友里ちゃん、どうしたの?」
最後に入ってきた泉水が友里の指差す方向を見やると、そこには奇怪な格好をした女性と白い人型、そして
見慣れた黒い人型の姿があった。
(トロイ兵!!……『ウィルス』が何でまた……それに…白いのとあの人は……)
「クレズ様、あの3人が最後のようです」
トロイ兵の1人、フォートナイトの報告にクレズは小さく頷いた。
(【トロイ兵養成計画】学校を隠れ蓑にしてトロイ兵を量産する…極秘裏にこんな作戦を…
 ここで養成したトロイ兵を使ってニムダは反旗を翻すつもりだったのね。でも
 この作戦が成功していたとしても、ニムダ、あなたの謀反は失敗に終わったでしょうね。
 あなたは知らなかったの。どんな事があってもトロイ兵はワーム総帥を裏切らない。
 私たちが私兵にできるのは『従者』。それも2人だけ。
 それ以上、従者を増やしても従者同士が殺し合い、最後に残るのは2人。
 それなのに謀反を……愚かな奴ね。『ウィルス』を裏切る。それは『死』を意味することなのよ。
 でも、私はあなたに感謝するわ。あなたのおかげで、私は素晴らしい力を手に入れることができた。
 私と同等の力を持つ、特別な従者『亜種』と『ウィルス』での揺ぎ無い地位をね)

「あれれ…なんか…へん……この香り……懐かしい…いい気持ち……」
「あの方の下に…行かなくちゃ……」
友里と弥生が引き寄せられるようにクレズのほうに向かって歩き出した。
「ゆ、友里ちゃん、弥生ちゃん、どうしたの」
歩き始めた2人を引き止めようと足を踏み出した泉水だったが、少し進んだところで腰が抜けたように
へたり込んでしまった。
(あれ…身体が…上手く動かないよ……あたし…震えてる…なんでよ…2人を助けなきゃダメなのに…)
「友里ちゃん、弥生ちゃん、逃げて……逃げなきゃダメだよ…」
2人は泉水の呼びかけにも反応せず、クレズの前に辿り着くと、恍惚と彼女を見詰め佇んでいるだけだった。
「フォートナイト、この2人を連れて先に戻りなさい」
「かしこまりました。クレズ様」
「基地に戻ったら、捕らえた人間の能力データの採取をお願いね」
「かしこまりました」
クレズの脇に立っていたフォートナイトは一礼すると2人を連れてその場を立ち去った。
「友里ちゃん、弥生ちゃん、行っちゃダメぇぇ」

「やはり、あなただけが残りましたね。はじめまして、桃山泉水さん。私はクレズ」
「クレズ……なんで…また…この学校に……」
「それはね、この学校のみなさんは『ウィルス』の支配を受けて、幸せな時間を過ごせたハズなのに、
 そのときのこと、すっかり忘れちゃったみたいで、なんだか可愛そうに思えて仕方がなかったの。
 だから『ウィルス』の素晴らしさを思い出してもらう為のお手伝いをしに来たのよ。
 確か、あなたはニムダから特別なモノをもらっているのよね。だったら、忘れたりしてないわよね」
「な、なに…言ってるの……やめてよ……」
「可愛い。怯えているの? その様子だと、忘れたくても忘れられないって感じね」
「や、やめ…て……」(に、逃げなきゃ………スーツを…装着…すれば…)
泉水は震える指先でブレスレットにあるスーツ装着キーを操作しピンクの強化スーツに身を包んだ。
「無駄よ、諦めなさい。今更、バスタースーツを身に着けても遅いわよ。直ぐに
 あなたもお友達と同じように『ウィルス』に支配されることを望むようになるわ」
「…もう…やめて……『ウィルス』になるのはイヤ……」
(だ、だめだ…動けない…動けないよ………だれか…たすけて…)
「ダメ。ニムダに可愛がってもらった時のこと、忘れた訳じゃないでしょ」
「し、知らない…ニムダのことなんて……知らないよ」
(知らない?…この娘………ウィルスの支配を受けたことは憶えているみたいなのに
 ニムダの従者にされたことは憶えてないの……そんなバカなことが……)
「あなた、ニムダの従者にされたこと…憶えていないの?」
「…し、知らない…知らないよぉ……怖い…助けて…みゆきさん…また……また…あたしじゃ…
 なくなっちゃう…へんになっちゃうよ……ウィルス…になんか…なりたくなぁい…いやぁ…
 いやだ…たすけて…まゆみさん…」
泉水は自分の膝を抱き抱え、背中を丸くして震えていた。
(…まさか…麻由美と黒田美幸に…………だとしたら、バスターズも面白いことするのね)
「可愛そうに…バスターズに過去の記憶を消されちゃったのね。でも、もう大丈夫よ。
 これからあなたに本当のあるじのこと……いえ、『ウィルス』の素晴らしさを思い出させてあげる」
「いや…いやだよ……思い出す…ことなんて…ない……うぅぅぅ…まゆみ…みゆき……はやく…して……
 じゃないと…あたし……」
「さあ、泉水、帰りましょう。ここではあなたの心を癒してあげることはできないのよ」
「い…いやだ……いきたくない………たすけて……まゆみ……たすけてよ……」
泉水の様子を黙って見ていた麻由美がクレズに問い掛けた。
「クレズ様、なぜですか。これはピンクバスター。我々の敵。私に止めを刺させて…」
「待ちなさい。フィザー。この娘は私たちの仲間、ニムダの従者『デュマル』。
 あなたと同じようにバスターズに偽りの記憶を植え付けられて働かされているだけなのよ」
「ま、まさか…私と……私だけでは無かったのですか………卑劣な……バスターズ…必ず、お前達を…」
(ふふふ。麻由美、あなたは完全に仕上がったようね)
「さて、用も済んだし、こんな所に長居は無用ね」
麻由美の反応に満足したクレズは、彼女の『従者』たちにそう促した。
「はい。クレズ様。スウェン、サーカム、『デュマル』を」
「かしこまりました」
ミメイルの従者が泉水を担ぎ上げようと彼女に近づいた。

「泉水に触るな!!」
レッドバスター赤井鉄平がブラスターで威嚇しながら姿を現した。
「あらあら、邪魔な人が来ちゃったわね」
「…た…たすけて……もう………あぐぅぅぅぅ…」
「い、泉水……直ぐに助けてやるからな。そこのコスプレ女ぁ、泉水に何しやがった!!」
「五月蝿い上に礼儀知らず。私の名前はクレズ。その悪い頭で覚えておきなさい」
「お前の名前なんかどうでもいいんだよ。泉水に何をした!!」
「無礼な。クレズ様、お任せを」
クレズは身構えるフィザーを片手で制した。
「うふふ。大事なことを思い出してもらってるだけよ。それより、あなた独りでこの娘を助けるつもり?」
「ああ。お前らなんか、俺、独りで充分だ」
「うふ。面白い人ね。でも、あなたの相手をしている暇はないの。今日のところは見逃してあげるわ
 そこで大人しくしてなさい。フィザー、帰りましょう」
「スウェン、サーカム、『デュマル』を」
「泉水に触るなって言ってんだろ!!」
泉水に近づく3人に、鉄平はブラスターを射掛けた。
(あっ! ミメイル)
「うぐぅ……何をするの…危ないじゃ…ないの…」
(…か、身体が…自然に……)
クレズ自身が楯となり、防御障壁で光弾からフィザーたちを護っていた。しかし
最初に放たれた一撃に防御障壁が間に合わず、右肩を打ち抜かれその場に膝をついた。
「ク、クレズ…様……」
「…私は大丈夫よ…あなたたち……大丈夫…ね……良かった……」
「…クレズ様……申し訳ありません……でも…どうして……」
「あなたたちは…私の大切な……」
(…クレズ…様……)
麻由美の心に激しい怒りとクレズへの思慕が交錯する。
「なんだなんだ、親分が子分の楯になるのかよ。全然、楽勝じゃねえか」
「黙れ!!……許さない。クレズ様を傷つけたこと、お前の命で償ってもらう」
フィザーは携えていた剣を抜き払い、鉄平の前に立ちはだかった。
「な、なに言ってんだ、こいつ。鬱陶しいんだよ、消えろ」
鉄平はフィザーの気迫に押されながらブラスターを射掛けていた。
「お前の力はそんなモノか? それとも、私を嘗めているのか……まぁいい、直ぐ、楽にしてやる」
フィザーは手にした剣で放たれた光弾を受け止めると剣を構え直し、切先を鉄平に向けた。
フィザーの顔の紋様が赤く輝き剣の先に赤い球体が生まれ大きさを増してゆく。
「残りの奴らが来ます。スウェン、サーカム、クレズ様を」
(…ほぼ予定通り…あとはミメイルに任せて……ミメイルに…任せて………ミメイル…)
「フィ、フィザー様は…」
(…ミメイル………ダメ……出来ない…あなた独りを行かせるなんて出来ない)
「…ダメ…ミメイル…あなたも一緒に……」
「……クレズ様、お任せください。スウェン、サーカム、行きなさい」
「かしこまりました。フィザー様」
クレズは2人の従者に支えられ足早にその場を後にした。

「鉄平、大丈夫?」
クレズと入れ違いに残りのバスターズが駆けつけた。
「助かったぁ。みんな来るの遅いよ」
「鉄平が単独で行動するから悪いんだよ」
「うるせー。じゃあ、校門で待ち合わせでもするのかよ」
「鉄平、泉水は?」
「美幸さん、泉水、あそこに居るんだけど……少し様子が変なんだ」
丸くなったまま動かない泉水を鉄平が指差した。
(泉水……まさか…)
「みんな、駄目よ。わたしがホントに『ウィルス』に洗脳されてたら………無事だったんだね…良かった…」
フィザーが切先の赤い球体を静め、剣を鞘に納めると身体を白い光が包み込む。
「なに言ってんだ…こい……つ…」
「早く、泉水ちゃんを助けてあげて」
白い光が収まるとそこには、赤い『羞人服』を纏った麻由美が立っていた。
「な、なんで…麻由美さんが…」
「ごめん……心配かけて…」
「ホントの麻由美サンなノ?」
「無事だったんですね、麻由美さん」
麻由美は微笑みながら小さく頷いた。
(…麻由美……)
「みんな待ちなさい」
麻由美に近づこうとするメンバーを美幸が遮っていた。
「なに言ってんの、美幸さん。だって、麻由美さんが…」
「こんな姿で現れたら、無理ないよね。でも今は、泉水ちゃんを…」
「淳、珍味、泉水をお願い」
「鉄平………麻由美を…拘束して」
「え、な、なんでだよ、なんで麻由美さんを拘束しなきゃ…」
「鉄平、黙って言うことを聞いて…私だって…」
いつもと違う美幸の様子に、鉄平は無言のまま麻由美に拘束具を取り付けた。


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