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身も心も捧げる者 -11-



「よかった 無事だったんですね」
「えぇ…こっちよ…」
邪竜兵に囲まれていた裕香は駆けつけたるりに助けられ、細く入り組んだ通路を警戒しながら進んでいた。
「すみませんでした。わたしがあんなことになってしまったから、るりさんを危険な目に合わせてしまって…」
「気にしないで…この先に女性が捕らえられているわ…」
裕香は話しかけても素っ気無い態度をされるのは、自分の不甲斐なさにるりが呆れているのだと思い、るりが邪竜帝国に操られていると疑いもしなかった。
「…ここよ…この奥の……壁際に…」
何もない岩壁の前に立ち止まると、岩と岩の隙間から女性たちのすすり泣く声が聞こえて来る。
「こんなところに部屋があったなんて…」
「え…えぇ……そうみたい…」
明かりのない暗闇で何も見えないはずだったが、ふたりは潜入の際、邪竜兵の黒い眼にカムフラージュした暗視コンタクトを入れており、そのおかげで昼間のような視野が確保され、任務に支障を来たすことはなかった。
「わたしが先に行きますね」
裕香はるりにそう耳うちすると、岩と岩の隙間に身体を潜り込ませて行く。 その後姿を見つめるるりの顔は苦悶にゆがみ、蒼白で脂汗をかいていた。


隙間を抜けると奥は広い空洞になっていた。
「あそこ、大きなカプセルが並んでいますね」
岩陰に身を隠し中の様子を窺っていた裕香は、背後にるりの気配を感じ小さな声で話をする。 そして返って来たるりの声ではじめて彼女の異常に気がついた。
「エッ!? ど、どうしたんですか、るりさん!!  るりさん!!」
るりは自分の身体を抱きしめるように腕をまわし、地面に両膝をついて震えていた。
「…めん…なさい……れは……ナよ……たしは……・・・に……やつられ………から……やく……げて…」
るりが苦しそうに何かを訴えているが、はっきりと聞き取れない。 裕香は駆け寄り今にも倒れそうなるりを抱きかかえた。
「るりさん! どうしたの、るりさん!!」
「…に…げて……わたし…ジャ…ゥに……あや……」
すると突然周囲が明るくなり、ふたりが潜んでいる岩陰は武装した邪竜兵に完全に包囲された。
「邪竜兵!!」
「…ゅか…さん……に…げて……たしは…もう…うぅっ…」
るりの首がコクリと折れ、彼女はそのまま意識を失った。
「るりさんッ!!」
呼びかけに反応しないるりをそっと壁にもたれ掛けさせると、裕香は岩陰から飛び出して近い場所にいる邪竜兵から武器を奪い、襲い掛かってくる邪竜兵を次々に葬りさる。


倒しても倒しても岩の隙間から沸いて出てくる邪竜兵に、裕香はいつの間にか空洞の中央まで誘い出されていた。 そして身に着けたスーツの仕掛けで昂められた性感は、激しく身体を動かし続けたことで頂点に達しようとしていた。
「!? アァッ…」
背筋がゾクゾクする感覚をおぼえた裕香の動きが止まり、その一瞬のスキを突いた邪竜兵の爪が裕香の尖った胸先をかすめる。
「ヒッ!…」
ビクンと身体が震えた裕香の手から槍が落ち、るりと同じよう自分自身を抱きしめるように腕をまわす。
「ま…また……こんな…ときに……」
(…さっきより…キツい…………ダメ…たえられ……ない…)
頬を紅潮させて内股をしめる裕香は立っているのがやっとだった。
(こんな…状況なのに…どうして…こんなに……)
裕未のときと同じようにスーツに仕込まれた薬が快楽を昂め、体を麻痺させる。 裕香に気付かれることなく、邪竜のオスの生殖器は淫部に深々と挿入されていた。 少しでも体を動かせば一気に昇りつめそうになる。
(…こんどは…わたしが…るりさんを……まもらないと……ダメ…なのに……)
『これまでか…』裕香があきらめかけたそのとき。
「ずいぶん梃子摺らせてくれたみたいね」
裕香の萎えかけた心を奮い立たせる声が空洞に響く。
「ね、姉さん!! 無事だったのね!    !?」
その声に戦意を取り戻しかけた裕香だったが、邪竜兵が退き包囲の一角が崩れるとその表情は凍りつく。 邪竜帝国の呪縛から解放されたハズの姉裕未が、漆黒の躯に紅の鎧兜を身に着けた姿で腕を組んで立っていた。
「ま、まさか…  またその兜を被らされて邪剣士にされたの…」
「ウフフフ…それはどうかしらね」
「えっ?」
金色の瞳を細めて邪悪な笑みを浮かべた裕未が、ぐったりしているるりを引きずり出した。
「るりさん!!」
「フフフ…すべてはあなたたちを陥れるためのお芝居だったのよ」
「ど、どう言うことなの、姉さん…」
「ウフフ…私は自分の意志で邪竜帝国の戦士になったの。 身も心も邪竜帝国に、邪竜様に捧げる邪剣士ユミーザに生まれ変わったのよ。  それにるりも…ウフフフ…」
裕未はるりを支えている邪竜兵を押し退けると、るりの身体に自身の身体を密着させて、るりの身体を弄り愛撫する。
「ルリーザ、裕香は薬が効いて動きが鈍いわ。 さぁ、裕香を捕まえて来なさい」
「ゃ…やめ…はぅ……ゅ……ん…ゃめ…」
目を瞑り苦悶に顔を歪めたるりが小さく首を左右に振りあらがう。
「まだ正気を取り戻せる気力が残っていたのね。 でも…」
るりの胸を弄っていた指を秘部まで這わせ、挿入されている生殖器を指先で軽く押し込む。
「ぃ…や…ァ…ア……げ…て………ゅ…か…さん……にげ……ヒグゥッ!」
ビクンと体を震わせたるりの白目をむいた目が見開かれ、口元から涎が滴り落ちる。
「るりさんッ! 姉さんやめてッ!!」
「ウフフフ…ルリーザ 邪竜はとっても気持ちイイでしょう」
「ぁ…ゥ………ハ…ィ…」
るりは力なく首を折り頷く。
「るり…さん?…」
「ウフフフ…ルリーザ。邪竜王様にお仕えして邪竜帝国のために働くって、大好きな人に誓ったでしょう」
裕未が邪悪に微笑み、るりの耳元でささやく。
「ハィ……ヵシ…ム…」
顔を上げたるりは視線を彷徨わせ、しばらくすると薄笑いを浮かべてボソりと小さく声を漏らした。
「…邪竜王…さまぁ…」
「ウフフフ…ルリーザ、邪竜王様の命令よ。邪竜帝国のために働きなさい。裕香を捕まえて来るのよ」
裕未がるりから手を離すと裕香に向かってフラフラと歩き出す。
「ハイ…ユミーザ様……邪竜王様にお仕えし…邪竜帝国のために働くことを…誓います…」
「るり…さん… るりさんッ、しっかりして下さい!! るりさんッ!!」
立っているのも辛い状態の裕香に、淫猥な笑みを浮かべ近づいてくるるりから逃れる術はなかった。
「ウフフフ…裕香、諦めなさい。 いまのルリーザに何を言ってもムダよ。 それにあなたも薬が効いてイッちゃう寸前でしょう。  フフフ…ルリーザ、裕香をイカせて気持ちよくしてあげなさい」
「ハイ…ユミーザ様……仰せのままに…」
裕香の前に辿り着いたるりの手がゆっくりと胸と淫核に伸ばされる。
「や、やめてるりさん…正気に戻って……やめッヒィッ!!…」
大きく背中を反らせた裕香の意識は白い霞に包まれていった。

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